前回は for Sales から for Financials 向けに得意先マスタ連携を行いました。これで双方向の連携ができたことになります。今回はこの2つのサービスのつながり方について説明します。
こちらが for Salesの得意先(というか取引先)。
こちらが for Financials の得意先。
実はこの2つは’Coupling’という設定によって繋がっています。for Financialsの得意先(Customer)の一覧のリボンからCoupling>Set up Coupling を選択。
以下の画面が表示されます。左側が for Financials の得意先コード、右側に for Salesの取引先コードが表示されています。(’NAV’ は ’for Financials’ と読み替えてくださいw)
つまり、この2つが’Coupling’されて繋がっていることを示しています。確認後Cancelボタンで抜けます。
つながりを切ってみましょう。リボンのCoupling>Delete Couplingを選択。
このメッセージは無視します。(別記事にて説明予定)。Noを選択。
これで繋がりが切れました。リボンのCouplingを選んでも’Delete Coupling’が非活性です。再度Set Up Couplingを選ぶと、、
今度は右側のfor Salesの取引先に何も表示されません。
この状態でSynchronizeしてみましょう。試しに名前の頭文字を’F_’に変更してSynchronizeボタンを押します。
当然ながらエラーになります。新規レコード作りますか?と聞かれるので今回はNoを選択。
改めてCouplingを設定してみましょう。
右端の「…」ボタンを押します。
for Salesの取引先が一覧表示されます。Couplingする相手の取引先を選んでOKボタンを押します。
これでCouplingされました。for Financials側の名称は’F_xxx’で for Sales側の名称は’Z_xxxx’なのがミソです。同期の取り方として「NAVのデータを使う」を選択します。(NAVはforFinancialsと読み替えてください。)
同期が成功しました。(正確にはスケジュールされた。)Accountボタンを押してみます。
関連するfor Salesの取引先が表示されます。名称が’F_xxx’に変更されています。
ちなみに元々forSalesに存在する得意先はCouplingされていません。
同期をとると「片方にしか存在しないマスタレコードがもう片方に作成される」となってもおかしくないのですが、そうはなっていません。なぜかというと、Integration Table Mappingを確認すると分かります。
最初の設定時に’Synchronize Only Coupled Record’がOFFになっているからです。
次回は「片方にしか存在しないマスタレコードについてもう片方に作成する」にトライしてみます。