Dynamics 365 Business Centralの 2019 April Update がリリースされました。
アップデートの詳細は公式のリリースノート(What’s new and planned for Dynamics 365 Business Central)に書いてありますが、今回は複数のサンドボックスが持てるようになった件について書いてみます。
前提:Dynamics 365 Business Central の環境(Free Trial可)
まずはO365にサインインして、D365にアクセス。(直でD365でも全然かまいません。)
今回は3月以前から存在したテナントを使います。まずはSandboxのタイルをクリック。
Sandbox環境のロールセンターが表示されました。URLを見るとテナントIDに続けて’/Sandbox’が書かれています。
URLの Sandbox の所を admin にするとD365BCの管理センターが表示されます。サイドメニューでEnvironmentが表示されていることを確認します。右側に環境の一覧が表示されています。この時点では本番(Production)とSandboxが表示されています。ProductionはVersion13.5.xxでSandboxはVersion14.0.xxです。余談ですが、バージョンの13と14はメジャーバージョンが異なります。NAVでいうとNAV2016とNAV2017 の違いに相当します。Spring Update(今後はApril Updateと呼ぶらしい)はアップデートと言いつつ、メジャーバージョンアップなので色々大変です。。(書くと長いので、気が向いたら別の記事で。)
今回は「複数のサンドボックスを持てるようになった」が目玉なので早速新規でSandboxを作ってみます。「+New」を押します。
新規作成する環境を指定する画面が表示されます。デフォルトではいきなり Environment name already exists. とエラーになっています。そして、Environment Nameは編集不可です。これは、バージョン13ではSandboxを一つしか持てないことが原因です。すでにSandboxは存在するよ、というエラーです。なので、最初にすべきことは、作成するSandboxの環境をバージョン14に指定する事です。Select a version for this sandbox のプルダウンを表示し、、
バージョン14を選択すると、Environment Nameが入力可能になりました。
新しいSandboxの名前を入れます。今回は安直にSandbox2と指定します。そしてCreateを押すと、、
一覧にSandbox2が追加されます。StatusはPreparing(準備中)です。
しばらく待つとStatusがActiveになりました。
もう一つ作ってみましょう。
折角なので別のパラメータをいじってみます。Copy Environmentというチェック項目があります。
CheckOnにするとエラーになりました。これは、コピー元としてProductionを選択する必要があり、Productionはバージョン13なのでSandboxは一つしか持てない、そしてSandboxという名前のSandboxは既に存在するのでエラーになる。。という事のようです。(前の画面でSandbox3と入れていようがコピー先の名称は「sandbox」に置き換わります。)
諦めてCheckOffにして3個目のSandboxを作ります。
公式文書にはSandboxは3個までと書いていますが、本当かどうか試してみます。すでに3個のSandboxがある状態で「+New」をクリック。
この時点では4個目の環境を作る旨のエラーは出ていません。まずはバージョンを14に変更。
バージョン変更した後の状態でも4個目の環境を作る旨のエラーは出ていません
環境名をSandbox4にしたとたん、4個目の環境を作る旨のエラーが表示されました。正直、エラーを出すタイミングが微妙な気がしますw
Sandboxを増やしても、D365ホームは変更なしです。Sandboxはあくまでサンドボックスでその下に複数のSandboxがぶら下がっている構造のようです。
それぞれのSandboxにアクセスするにはD365BCの管理センターに表示されるリンクをクリックするのが勘弁です。因みにURLはテナントの前後に/sandbox名 を付けるだけです。
と言いたいところですが、現時点(4/14 21時頃)は上手く動いていないようで、もう少し待て!と言われました。。今後に期待です。