Dynamics365 for Sales から for Financialsの得意先連携(4)


前回までに引き続きDynamics 365 for Sales と Dyanmics 365 for Financials の得意先(取引先)連携です。これまで for Financials から for Sales に向けた同期は成功していますが、for Sales から for Financials に向けた同期は成功していません。色々調べて実験した結果、「同期を取るためのユーザーIDは別に取る必要がある」ということが分かりましたので、再度トライしてみます。

 

まずは同期用のアカウントを登録。Office365のユーザーアカウントから新規登録し、Dynamics 365 for Sales 用の サブスクリプション(Dynamics 365 P1 Trial for Information Workers)と for Financials 用のサブスクリプション(Dynamics 365 for Financials for IWS)を割り当てます。

for Financials の画面でAssisted Setup を呼び出し。

Set up Dynamics 365 for Sales connection を呼び出し。一度設定しているのでCompleteになっていますが、上書き設定します。

上書きしますか?と聞かれるのでYesを選択。

初回同様、for Sales のURLを入力。

ここがポイント。同期用のユーザーとして先ほど登録した同期用のユーザーを指定します。

販売担当の同期は取りあえずパスしてOKです。
同期用のユーザーで接続設定されました。ちなみにこの時点でジョブは11個中の9個が動いています。

が、しばらく待っていると全部停止します。リボンの Synch. Job Queue Entries で見てみると、、

確かに止まっています。まあ、マニュアルで同期取るので今回の所は問題ありません。

同期をとる得意先(for Sales的に言うと取引先)を確認。頭文字を’Z_’になっています。

for Sales側も’Z_’始まりになっています。まずは for Financials から for Sales の向きで動くことを確認します。EDITボタンを押して、、

頭文字を’F_’に変更します。

変更されました。

Viewボタンで照会します。

確かに’F_’始まりであることを確認し、Synchronizeボタンを押します。

同期の向きを聞かれます。まずは for Financials → for Salesを選択してOKボタンを押します。

’The synchronization has been scheduled’ というメッセージが出ます。リボンのSynchronization Logで見てみましょう。

動いているようです。

ちなみに先の画面で’The synchronization has been scheduled’ というメッセージが出ますが(前回も出ていましたが)よくよく考えると’scheduled’なのでジョブが動いている気がします。Sales Connection setup画面からジョブを見ると動いていることが分かります。マニュアル同期と書きましたが、同期ジョブをマニュアルで起動する、という表現が正しいということになります。

for Sales 側で見てみると、’F_’始まりになっており for Financials からの同期が成功したことが分かります。

いよいよ本題です。for Sales 側で名称を変更します。頭文字を’S_’始まりに変更します。右上の×ボタンで保存して閉じます。

確かに変更されました。

for Financials の画面に戻ります。この時点では’F_’始まりのままです。Viewボタンを押して、、

Synchronizeボタンを押します。

for Sales → for Financials の向きを指定してOKを押します。

しばらくすると(といっても割と一瞬で)名前の頭文字が’S_’に変更されました。成功です!

同期用のユーザーを別にするというのは盲点で、かつ必然性がよくわかりませんが、、とりあえずはfor Sales から for Financials 向けの同期が成功して良かったです。

次回はより実践的に「for Financials に存在しない取引先を for Salesで新規登録して同期を取った結果、for Financialsに新規得意先が作成される」というのにトライしてみます。

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