2018/7/23にDynamics 365 Octoberリリースの概要が公表されました。公式の詳細はこちら。PDFはこちら。
かなりボリュームがあります。PDFで239ページ!
Flow とか Mixed reality とか色々気になりますが、本業?のBusiness Centralについて何回かに分けて読み解いていきたいと思います。なお、当方はMVPでも中の人でもないので、ご承知おきください。(裏情報とか特ダネとか持っていないですw)あくまで個人の知見に基づく見解です。
Overview of Dynamics 365 Business Central October ’18 release
冒頭に大事なことが書いてあります。クラウドとオンプレとハイブリッドのデプロイが可能、とのこと。従来は「NAVはオンプレ、D365BCはクラウド」という切り分けでしたが、「D365BCはオンプレ/クラウド/その両方」です。
第2段落に ’In other words, rather than a new version number for Dynamics NAV, customers can get Business Central on-premises. ’ とありますので、D365BCのオンプレがNAVの後継の位置づけということでしょう。アーキテクチャー(※)としてはNAVをベースにしつつ、これまでNAV、SL、GPが守備範囲としてきたSMBはD365BCに収斂していくという事が書いてあります。(NAVという名前もなくなるんでしょうね。。自分は3年ほどのキャリアですが、10年以上やってる人にとっては寂しいことかと思います。)
オンプレでもデプロイできるので、解析が捗りそうです(笑)
※:伝票構造とかビジネス的なデータフローとかについてNAVベースという意味です。プログラムとかDBの作りとかのベース部分はNAVとは違う技術だと思われます。
その他、いくつかの変更点が書いてありますが、それは個々のセクションで触れることにします。
ロードマップの図は重要です。この絵を見るとNAVという名前が2018年の秋以降の図に登場しないことが分かります。
デバイスの話しは特に目新しいモノはないです。i-Pad、i-Phone、アンドロイド端末から触れるのはNAVでも同じです。
Hybrid Deploymentの図は要注目です。D365BCをオンプレにデプロイした場合でも、クラウド側の仕組みも生きていて、適宜データをやり取りして同期を取る、みたいなことが書いてあります。同期させないという選択もできるようです。
もっと大事なのはカスタマイズに関する記述で、これからのお作法(Extension)に従わずに従来のヤンチャなやり方をしているとクラウドと同期取れなくなりますよ、といったことが書かれています。Extension化しないと面倒見ないよ、という強い意志を感じます。
英語を読んで疲れたので今回はこの辺で。。